チーズの種類と名前
世界のチーズにはどんな種類がある?ヨーロッパやアメリカ各地の特色あるチーズを海外旅行で楽しもう。

チーズの種類
チーズには原料や製法によって多くの種類があります。日本でもおなじみのチーズがどんな種類か確認してみましょう。
チーズの分類
- ナチュラルチーズ
- プロセスチーズ
チーズを大きく分類すると、ナチュラルチーズとプロセスチーズに分けられます。 日本のスーパーマーケットなどで一般的に売られているスライスチーズやカットチーズのほとのはプロセスチーズです。 ナチュラルチーズは、乳を固めて発酵熟成されたもので、どんどん熟成が進んでいく生きているチーズです。
ナチュラルチーズの種類
- フレッシュチーズ
- 白かびチーズ
- ウォッシュチーズ
- シェーブルチーズ
- ブルーチーズ
- 半硬質チーズ(セミハードタイプ)
- 硬質チーズ(ハードタイプ)
- 超硬質チーズ
フレッシュチーズとは?
ナチュラルチーズは発酵熟成後に熟成が進んでいきますが、熟成させないか、ほとんど熟成をさせないチーズがフレッシュチーズです。 また非熟成チーズと呼ばれることもあります。 代表的なものには、脱脂乳などからつくられるカッテージ、ティラミスやチーズケーキに使われるマスカルポーネ、フルーツやデザートと一緒に食べられるリコッタなどがあります。 カプレーゼやピザでおなじみのモッツァレラもフレッシュチーズです。
世界的に有名なチーズ
海外旅行で食べられる世界各国のチーズはとても個性豊か。 地域ごとの特色や食事や飲み物との相性などもチーズの楽しみ方です。
フランスの代表的チーズ

- カマンベール
- リバロ
- ロックフォール
フランスのチーズ生産はほぼ国の全域で行われており、その種類は300とも600とも言われています。 多くのチーズは町や村の名前がそのまま付けられています。 日本でもおなじみのカマンベールは、北部ノルマンディ地方のカマンベール村で生まれた白カビに覆われた比較的やわらかいチーズ。 青カビタイプのロックフォールは、羊乳を原料としており、三大ブルーチーズのひとつに数えられることもあります。 生産が盛んなワインとの愛称を楽しみましょう。
スイスの代表的チーズ

- エメンタール
- グリエール
- ラクレット
古代ローマ時代からチーズ生産が行われていたスイス。 ホテルの朝食にも必ずと言ってよいほど数種類のチーズが用意されます。 チーズを溶かしてパンなどをつけて食べるチーズフォンデュは、エメンタールやグリエールといったチーズが使われます。 ハードタイプが多いのは、山岳地帯であることから長期保存ができるチーズが好まれたと言われています。 アニメ「アルプスの少女ハイジ」では、温めて溶けたところを食べるラクレットが登場します。
イタリアの代表的チーズ

- ゴルゴンゾーラ
- パルミジアノ・レッジャーノ
- モッツァレラ
イタリアではピザやパスタにはもちろん、料理の具材にチーズがふんだんに使われます。 またトマトとモッツァレラにオリーブオイルをかけたカプレーゼなども人気メニュー。 世界三大ブルーチーズのひとつであるゴルゴンゾーラは、リゾットやパスタソースに。 高級チーズとして知られるパルミジアノ・レッジャーノは、グレーターで削ってパスタやサラダにかけたり、大きなサイズにくぼみをつくり、その中でパスタを絡める料理も人気があります。
イギリスの代表的チーズ

- チェダー
- スティルトン
イギリス発祥のチーズと言えば、イングランド南西部で町に由来するチェダー。 濃厚な味わいと風味が特徴的で、セミハードタイプなので食べやすく、スライスしてそのままビールのおつまみにも人気です。 オレンジ色に着色したタイプは、レッドチェダーと呼ばれています。 三大ブルーチーズのひとつに数えられるスティルトンは、原産地名称保護制度の指定を受けており、生産地が限定されています。
オランダの代表的チーズ

- ゴーダ
- エダム
日本でもよく食べられているゴーダチーズはオランダ生まれ。 コーティング材が包まれていますが、むけばセミハードタイプなのでそのまま食べられます。 同じく表面がコーティングされているエダムチーズは、ゴーダよりもクセがなく、粉チーズとしても利用されます。 またスイスのエメンタールに似たマースダムというチーズも一般的で、オランダではピザの具としても使われています。
デンマークの代表的チーズ

- ダンボー
- ハヴァティ
チーズ生産が盛んだったオランダなどの周辺国の影響を受けて、独自のチーズが誕生したのがデンマークです。 角型に成形したチーズが多いのもその特徴で、代表的なチーズであるダンボーやハヴァティも、長方形で販売されているものを多く見かけます。 またクリームチーズやチーズケーキもデンマークではよく食べられており、日本にもデンマーク産の商品が輸入されています。
スペインの代表的チーズ

- マンチェゴ
- イディアサバル
スペインでは羊乳でつくるチーズがいくつも見られます。 とくに有名なのがラ・マンチャ地方のマンチェゴ(ケソ・マンチェゴ)で、3ヶ月から半年以上も熟成させます。 熟成期間により呼び方も変わり、長期保存を目的としてコーティングにオリーブオイルが使われます。 スペイン旅行では街のバルで、さまざまなチーズを楽しんでみましょう。
アメリカの代表的チーズ

- コルビー
- モンテレージャック
アメリカではハンバーガーやピザなどにチーズがトッピングされていますが、プロセスチーズが一般的です。オリジナルのチーズとしては、イギリスのチェダーに似ているコルビーやカリフォルニア州で生まれたモンテレージャックがあります。 そしてそのコルビーとモンテレージャックを合わせたコルビージャックというチーズも人気です。
ポーランドの代表的チーズ

- トゥファルク
- オスチペク
ポーランドではフレッシュチーズのクワルクが一般的で、スーパーマーケットなどでも多く見られます。 また羊乳をつかったスモークチーズも各地でつくられており、地域によってオスツィペックやゴルカといった名前で呼ばれています。 オスツィペックや同じく羊乳のブリンザは、EUの原産地名称保護制度によって生産地が限定されています。
チーズをつかった料理を食べよう
チーズ料理
- チーズフォンデュ
- ラクレット
- カプレーゼ
- チーズプラトー(盛り合わせ)
スイス旅行で山岳部を観光したり宿泊する機会があれば、ぜひ地元の飲食店でチーズフォンデュを食べてみましょう。 日本で食べるチーズフォンデュよりもクセが強く感じるかもしれませんが、それこそ本場の味。
チーズが使われる料理
- パスタ
- ピザ
- リゾット
- サラダ
世界各国で食べられているピザやパスタには、さまざまなチーズが使われています。 お店や料理によって使われるチーズも異なるので、メニューにチーズの名前が書かれていないかチェックしてみるのも楽しいものです。