音楽ジャンルからさがす海外旅行
音楽をテーマに海外旅行の目的地をさがしてみよう。ロック、ブルース、ジャズ、カントリーなどのジャンル、有名ミュージックや人気バンドに縁のある都市へ。

音楽ジャンルと縁のある都市
ロック
1950年代にアメリカで誕生したロックンロール(Rock and Roll)がその始まりで、世界的に親しまれているポピュラーミュージック。 R&B(リズム・アンド・ブルース)やカントリー、ブルース、ソウルなどをルーツとして、様々な音楽の影響を受けている。 世界的に知られる有名ミュージックやバンドの多くがアメリカまたはイギリス出身、アーティストの出身地や活躍したライブハウスやパブ、アルバムのジャケット撮影地を訪れるファンも多い。
ブルース
- メンフィス
- セントルイス
- シカゴ
19世紀後半のアメリカ南部でアフリカ系アメリカ人によって生まれたとされる音楽。 ミシシッピ川流域のメンフィス、セントルイス、シカゴ、ニューオリンズなどから広まった。 アコースティック・ギター1本の弾き語りを基本とするデルタ・ブルース、バンドスタイルで演奏するシカゴ・ブルースなど地域によって特徴がある。 ブルースはイギリスでも多くの影響を与え、エリック・クラプトンなどブルースを演奏するミュージシャンも少なくない。
カントリー
1920年代のアメリカ南部を発祥とするカントリー・ミュージックは、どこかウエスタンの世界観を連想させるが、実際にはもっと幅広い音楽カテゴリーだ。 アメリカではよく聴かれているジャンルで、カントリー専門のラジオ局や音楽チャートもある。 女性カントリー歌手の楽曲が総合チャートの上位にランクインすることも。 1960年代以降には、ボブ・ディランがカントリー・フォーク、イーグルスがカントリーロックを確立し、ロックへの影響もあった。
R&B
- サム・クック(Sam Cooke)
- マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)
- レイ・チャールズ(Ray Charles)
R&Bとは「リズム・アンド・ブルース」の略で、1940年代後半にジャズやブルース、ゴスペルなどの影響を受けて展開した音楽。 幼い頃から聖歌隊や教会でゴスペルに親しんでいたミュージシャンが、R&B歌手として活躍する例も多い。 近年のポピュラーミュージックにも多くの影響を与えている。
ヒップホップ
- ニューヨーク
- ロサンゼルス
- アトランタ
ヒップホップは、ニューヨークのブロンクスで誕生した文化。 音楽においては、打ち込みで作りこんだリズムに、他の歌や曲をサンプリングし、ラップをのせるスタイルが一般的になっている。 アメリカ東海岸からはじまり、西海岸、南部まで全土に広まっている。 ロックやR&Bへの影響も見られる。
ジャズ
19世紀末にアメリカ南部ではじまったとされる音楽で、後に様々なスタイルやジャンルへと発展してきたジャズ。 今では本場アメリカのほか世界各地でジャズフェスティバルが開催されている。
エンターテイメント
ラスベガスでは人気歌手によるショーが開催されていたり、かつての有名ミュージシャンを再現するパフォーマンスが人気。 ニューヨークやロンドンもライブハウスで、ロックやジャズなどが楽しめます。
オーケストラ
海外でオーケストラを楽しむならオーストラリアのウィーンやザルツブルク、チェコのプラハ、フランスのパリが本場。 入手困難なチケットもありますが、興味があればスケジュールの確認を。
アルバムのジャケット撮影地
ロンドンにはビートルズの『アビイ・ロード』、オアシスの『モーニング・グローリー』など、大ヒットアルバムのジャケット写真が撮影された場所がある。 ニューヨークにはボブ・ディランの『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』など有名アルバムの撮影地が点在。
アーティストの出身地
ビートルズの足跡を訪ねる旅をするなら、メンバーの出身地であるリバプール観光は欠かせない。 ロンドンやニューヨークは出身アーティストも多く、縁のある場所が点在している。 自分が好きなミュージシャンの出身地を調べて、旅行へ出かけてみては。
博物館
- ロックの殿堂(クリーブランド)
- EMPミュージアム(シアトル)
- カントリー・ミュージック殿堂博物館(テネシー)
ロックやカントリーミュージックが好きならぜひ訪れておきたのがアメリカ各地にあるミュージアム。 オハイオ州クリーブランドのロックの殿堂(The Rock and Roll Hall of Fame and Museum)やシアトルの EMPミュージアム(EMP Museum)は展示物が充実している。
有名アーティスト&グループ
ロックアーティスト
- エルビス・プレスリー(Elvis Presley)
- ジョン・レノン(John Lennon)
- ボブ・ディラン(Bob Dylan)
ロックンロールを確立し、多くのミュージシャンに多大な影響を与えたことから「ザ・キング・オブ・ロックンロール」と称されるエルビス・プレスリーは、ロック史における最重要人物。テネシー州メンフィスに邸宅が残っている。 ビートルズやその後ソロで活躍したジョン・レノン、多くのミュージシャンに慕われるボブ・ディランの足跡を追う旅も魅力的だ。
ロックバンド
- ビートルズ(The Beatles)
- ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)
- イーグルス(Eagles)
世界的に人気となったロックバンドはいくつかあるが、日本にも絶大な人気を誇っていたのがイギリス出身のビートルズやローリング・ストーンズ、ザ・フー、アメリカ出身のイーグルスやザ・ビーチ・ボーイズなど。 グループが解散したり、一部メンバーは他界しているが、いまでも聴き続けられている。 ビートルズなら出身地のリバプールやロンドンを巡ろう。
UKロックバンド
- U2
- オアシス(Oasis)
- コールドプレイ〈Coldplay〉
UKロックとはイギリス出身またはアイルランド出身のメンバーがイギリスを拠点として活動するロックのこと。 60年代以降のザ・フー、セックス・ピストルズ、スミス、U2、ストーン・ローゼズ、オアシス、ザ・ヴァーヴ、ブラー、レディオヘッドといったグループもUKロックバンドと言える。 オルタナティブ・ロックバンドが多いのも特徴的。
ギタリスト
- エリック・クラプトン(Eric Clapton)
- ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)
- B.B.キング(B.B. KING)
日本ではエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジが「3大ギタリスト」と称されることもあるが、世界的にみれば著名なギタリストはジャンル問わず数多く存在する。 より多くのギタリストを知りたければ、アメリカ『ローリング・ストーン誌』の「100人のギタリスト」が参考になる。 またフラメンコやボサノヴァ、フォルクローレといった音楽でもギターが使われている。
レゲエ
- ボブ・マーリー(Bob Marley)
- ピーター・トッシュ(Peter Tosh)
- アルトン・エリス(Alton Ellis)
1960年代後半にジャマイカで誕生したレゲエは、ボブ・マーリーの活躍によって世界的に広まり日本でも聴かれるようになった音楽。 いまでも本場のレゲエを感じるために、ジャマイカへ旅行へ行く人も少なくない。 またジャマイカのみならず、カリブ海の周辺国やアメリカのフロリダ州やカリフォルニア州、ハワイでもレゲエの影響を受けた音楽が聴かれている。 レゲエ以前のロックステディ時代にも注目したい。
ハワイアン
- ギャビー・パヒヌイ(Gabby Pahinui)
- ケアリイ・レイシェル(Keali'i Reichel)
- イズラエル・カマカヴィヴォオレ(IZ)
スラッキーギターやウクレレなどオリジナルの楽器が誕生したハワイ。 ハワイ出身でスラックキー・ギターのギタリストとして有名なギャビー・パヒヌイ、クムフラとしても著名でハワイアンミュージックを聴きやすくアレンジしたケアリイ・レイシェルは日本でも知られている。 またハワイの伝統的な歌舞音曲である「フラ」に親しむ人が増えてきたため、日本でもハワイ語の曲が聴かれるようになっている。