ANA(全日空)は、2019年秋から国内線の一部機材にパーソナルモニター付きの新シートを導入する。
対象機材は、国内線仕様のボーイングB777-200型機8機とボーイングB787-8型機11機で、2019年秋から2022年度上期までに順次導入を計画している。
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プレミアムクラスには、15インチのタッチパネル式パーソナルモニター付の電動リクライニングシートを導入。また従来、最大21席の設定だったプレミアムクラスを28席まで増席する。
操作性の向上はもちろん、ビデオ番組やオーディオ番組、電子書籍など約190のコンテンツを国内線機内Wi-Fiエンターテイメントとして提供する。
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座席横にはペットボトルなどが収納できる小物入れを設置。大型テーブルは90度は回転し、収納式のサイドテーブルを装備する。座席間には大型ディバイダーを設置することで、プライベート空間がより確保される。またPC電源、ポートも装備する。
対象機材(計19機) | 現行の座席数 | 新仕様の座席数 |
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国内線ボーイング 777-200型機 8機 | プレミアムクラス 21席 普通席 384席 | プレミアムクラス 28席 普通席 364席 |
国内線ボーイング 787-8型機 11機 | プレミアムクラス 12席 普通席 323席 | プレミアムクラス 28席 普通席 284席 |
普通席には、自動車用業界で定評のあるトヨタ紡織と共同開発した新シートを導入。国内線普通席としては最大となる11.6インチのタッチパネル式パーソナルモニターを用意する。
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現在、国内線ボーイングB767-300型機(6機)で導入している新シートをさらに進化させた仕様で、快適性や座り心地を追求。背もたれのフレーム形状を最適化することで、より広い体格差を吸収。さらなるフィット感向上を目指した。
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カップホルダーはクローバー型に変更して、紙コップが取り出しやすいように改善。シート前ポケットには、ペットボトルなどを収納できる小物入れを用意している。タッチパネル式パーソナルモニターはどのような体格の方にも見やすい角度に設定している。
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ANAでは2017年度からエアバスA321neo型機にパーソナルモニターを順次導入しており、国内線のパーソナルモニター付き機材は2020年度上期までに計41機となる計画だ。