アメリカの大手航空会社が、中国本土への全便について一時的に運休する。新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、米国務省が中国への渡航を4段階で最も高い 警戒レベル「渡航禁止(Do Not Travel)」に引き上げたことを受けて各社が対応した。
アメリカン航空(AA)は、既に一部路線の減便を発表していたが、2020年1月31日(金)から3月27日(金)までの中国本土路線について運休を決めた。3月28日(土)以降については状況をみながら対応する。アメリカンはワンワールドに加盟しており、JAL(日本航空)と提携している。
デルタ航空(DL)は、既に米本土=中国本土路線を半減することを決めていたが、米本土発は2020年2月3日(月)から、中国本土発は2月5日(水)を最終便として、 2月6日(木)から4月30日(木)まで運休する。
デルタ航空
ユナイテッド航空(UA)は、いち早く中国路線を減便を決めていたが、米国務省の発表を受けて、2020年2月6日(木)から3月28日(土)まで運休する。また運休前まではアメリカへの帰国者に対応するため数便を運航するほか、香港路線は継続する。ユナイテッドはスターアライアンスに加盟しており、ANA(全日空)と提携している。
なお各社とも影響を受ける予約分については、変更やキャンセルなどの特別対応を行っている。
ニュースリリース:
American Airlines Update on China Flights
Delta to temporarily suspend all U.S.-China flying
United to Suspend Air Travel to China Beginning February 6th