ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のイベリア航空(IB)の持株会社であるインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は、 エア・ヨーロッパ(UX)の買収で合意したことを発表した。
エア・ヨーロッパは、スカイチームに加盟するスペインの航空会社。首都のマドリードを拠点に、ヨーロッパ内や北米、中南米への路線を運航しており、スペインでは第3の規模を誇る。
アライアンスでは、2007年からアソシエート・メンバーとしてスカイチームに参加し、2010年に正規メンバーとなっている。
一方でブリティッシュ・エアウェイズとイベリア航空は、ワンワールドの立ち上げメンバでもあり、今後、エア・ヨーロッパがスカイチームを脱退して、ワンワールドへと移行する可能性も考えられる。
イギリスのブリティッシュ・エアウェイズとスペインのイベリア航空は、日本にも直行便を就航しており、いずれも同じワンワールドに加盟するJAL(日本航空)とはフィンエアと共に、日本=欧州路線で共同事業を行っている。もしエア・ヨーロッパがワンワールドに加盟した場合には、JALからの乗り継ぎにも選択肢が増えるといった利便性の向上が期待される。
インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG) では、 バルセロナを拠点をとするLCCのブエリング航空も傘下としており、スペインを中心とした航空ネットワークがさらに拡充することになる。
マドリードの マドリード・バラハス国際空港(MAD)は、イベリア航空とエア・ヨーロッパの路線が集中しており、他のヨーロッパの都市に並び航空路線が集中するハブ空港 へと飛躍できる可能性も期待される。
買収は2020年第2四半期に完了する見込みとしており、アライアンスやコードシェアなど次第に詳細が明らかになるとみられる。
ニュースリリース:Agreement for the acquisition of Air Europa for €1 billion