国内旅行で長距離の移動手段は新幹線と並んで飛行機が一般的ですね。近年ではLCC(格安航空会社)の路線網も充実してきており、気軽に遠出の国内旅行ができるようになりました。
2006年に開港した神戸空港、2010年に民間共用化された茨城空港をはじめ、日本各地に新しい空港が整備されています。
しかし日本国内には空港のない都道府県があります。
まずリストアップすると、
関東では、
- 栃木県
- 群馬県
- 埼玉県
- 神奈川県
中部・甲信越では、
- 山梨県
- 岐阜県
- 三重県
関西(近畿)では、
- 京都府
- 奈良県
- 滋賀県
以上の10府県には、旅行などで利用される一般的な空港はありません。
つまり逆の見方をすれば、47都道府県で、37都道府県は空港があるので、それはそれで充実しているようにも思えますね。
ちなみに空港があると言っても、定期便の発着がない福井空港などもあり、必ずしても空港があって便利という訳ではないようです。
空港がないと不便?
では空港がないと不便じゃないの?という疑問も出てきますが、鉄道などの路線網が発達しており、近隣の都道府県にある空港が利用されています。
例えば、山梨県は東京都と隣接しており、JR中央本線の特急に乗れば1時間~2時間で東京まで出られます。神奈川県なら場所によっては羽田空港にも近く、東京都心へのアクセスも充実しています。
ここでもう一度、空港のない都道府県のリストを見ると、ほとんどが大都市圏であることが分かります。都市中心部や国際空港へのアクセスがあるので、特別に空港が必要ないのも理由かもしれませんね。
海外旅行なら、関東は羽田空港と成田空港、中部は中部国際空港、関西は関西国際空港があるので、それぞれの都道府県が空港を持たなくても、それほど不便ではないようです。
実は便利な国内空港
大都市圏の都道府県でも空港を持っている兵庫県と茨城県、路線本数は多くなく、その存続意義は問われることもありますが、やっぱり空港があると長距離の移動には便利です。
神戸空港ならスカイマークやソラシドエア、全日空が日本各地へ、茨城空港もスカイマークが札幌、神戸、福岡、沖縄への便があり、近くの空港から各都市へダイレクトにアクセスできる魅了があります。
海外旅行ではちょっと不便なときも
もちろん海外へ出かけるときには、国際線の発着する空港までの所要時間がかかります。
山梨なら羽田空港や成田空港まで特急や電車を乗り継ぐか高速バスの利用が必要です。早朝の便なら前日に空港まで行き前泊したり、帰国後は終電や終バスに間に合わず後泊が必要になることもあります。
京都から関西国際空港ならJRの特急「はるか」が直通していますが、やはり所要時間を考慮すると、早朝の便には間に合わないといったデメリットはでてきます。
少し話がそれてしまいましたが、もし「空港のない都道府県は?」というクイズが出たら、東京・名古屋・大阪の大都市圏周辺を挙げて、茨城県(茨城空港)と兵庫県(神戸空港)を除けば、かんたんに答えがでてきますね。