世界一とも呼べるほど鉄道路線網が発達している東京には、JRや私鉄、地下鉄の各路線が入り組んで走っています。
そんな東京では、歩いてすぐなのに名前の違う駅がいくつも見られます。 今回は駅前が違うけど、知っておくと乗り換えに便利な駅をいくつかご紹介!
浜松町駅と大門駅
東京モノレールの始発・終点駅でもあり、羽田空港のアクセスでも利用されることの多い「浜松町駅」。
モノレールのほおか、JR山手線とJR京浜東北線が発着する乗り換え駅でもあります。
この浜松町は地下鉄の乗り換え駅でもあり、都営浅草線と都営大江戸線と「大門駅(だいもん)」が利用できます。
モノレールで羽田空港へ向かうなら、都営大江戸線の「大門駅」で降りて、エスカレーターやエレベーターでモノレールの駅まで歩いていくことができます。
都営浅草線は京急線に直通運転しており、羽田空港へのアクセスはモノレールではなく、空港行きの直通電車などを利用するのが便利です。
原宿駅と明治神宮前〈原宿〉駅
首都圏からだけでなく、地方からの東京観光でも訪れ、利用する方が多いのがJR山手線の「原宿駅」です。
すぐ近く東京メトロ千代田線の「明治神宮前〈原宿〉駅」があり、いったん改札を出てからの乗り換え駅となっています。
2008年6月14日(平成20年)には東京メトロ副都心線が開業しましたが、JR山手線とは少し距離が離れており、乗り換えするには不便です。山手線と副都心線の乗り換えなら渋谷駅または「新宿三丁目駅」と「新宿駅」での乗り換えが便利です。
2010年3月6日(平成22年)からは、それ以前の「明治神宮前駅」に「〈原宿〉」が併記されたため、同じ場所にある駅ということがわかりやすくなりました。
新宿駅と新宿西口駅
世界最多の乗降客数を誇る「新宿駅」は、周辺にも多くの駅が点在しています。
意外と乗り換えに便利駅が、JRや東京メトロ丸ノ内線の「新宿駅」と都営大江戸線の「新宿西口駅」です。
都営大江戸線にも「新宿駅」はありますが、丸ノ内線から乗り換えるには遠くて不便です。
もし都営大江戸線の飯田橋・上野御徒町・両国・門前仲町方面へ行くのであれば、「新宿駅」ではなく「新宿西口駅」がおすすめす。
また「新宿西口駅」は西武新宿線の「西武新宿駅」からの乗り換えにも便利です。
新宿駅と新宿三丁目駅
続いても新宿エリアにある駅です。
JRや小田急線、京王線が発着する「新宿駅」と地下鉄の「新宿三丁目駅」は、地下道で歩くことができる駅です。
この少し離れた駅を利用しての乗り換えが便利なのが東京メトロ副都心線との乗り換えです。
例えば、JR中央線や小田急線から東京メトロ副都心線や直通する東急東横線、みなとみらい線、西武池袋線、東武東上線の各方面へ向かうときには、「新宿駅」から「新宿三丁目駅」まで徒歩で歩いての乗り換えが便利です。
とくにJR「新宿駅」の東南口改札や新南口改札を利用する場合、地下道を使って東京メトロ副都心線の改札までは5分程度で移動することができます(東南口はいったん少しだけ外に出ます)。
もちろん「新宿駅」と「新宿三丁目駅」の間は、東京メトロ丸ノ内線で1駅だけ移動することもできます。
田町駅と三田駅
JR山手線、JR京浜東北線の「田町駅」と都営浅草線、都営三田線の「三田駅(みた)」も徒歩での乗り換えができる定番の駅です。
都営浅草線は京急線や京成線、都営三田線は東急目黒線と直通運転しており、JRと直通運転する各方面への乗り換えにも利用できます(JRと京急は品川駅での乗り換えが便利)。
JR山手線と都営浅草線は五反田駅と新橋駅でも乗り換えができるほか、JR山手線と都営三田線は目黒駅でも乗り換えができます。
秋葉原駅と岩本町駅
JR山手線、JR京浜東北線、JR中央・総武線各駅停車、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスが発着する都内有数の乗降客数を誇る「秋葉原駅」は、秋葉原を訪れる人だけでなく、乗り換え駅としても多くの人が利用します。
秋葉原エリアへのアクセスで利用される駅では他に、都営新宿線の「岩本町駅(いわもとちょう)」があります。
都営新宿線では京王線と直通運転しており、京王線方面から秋葉原へのアクセスには「岩本町駅」が便利。
この2つの駅は、神田川の対岸に位置しており、地下道ではつながっていません。 距離は近くにありますが、途中に交差点もあるため、意外と乗り換えには時間がかかることも。
JR中央・総武線各駅停車と都営新宿線の乗り換えなら「市ケ谷駅」が便利です。 またJR山手線と都営新宿線は「新宿駅」で乗り換えができます。
後楽園駅と春日駅
東京メトロ丸ノ内線、東京メトロ南北線の「後楽園駅(こうらくえん)」と都営三田線、都営大江戸線の「春日駅(かすが)」も乗り換えの定番。
どちらの駅も東京ドームや東京ドームシティアトラクションズ、文京区役所へのアクセスに便利な駅です。
この2つの駅は地下道でつながっているので、雨の日の乗り換えでも傘をささずに移動できます。
ただし丸ノ内線と都営三田線はそれなりに離れているので、時間には余裕をもっておきましょう。
板橋駅と新板橋駅
JR埼京線の「板橋駅」西口と都営三田線の「新板橋駅」は歩いて3分ほどの距離。
実際の乗り換えにはもう少し余裕が必要ですが、JR埼京線沿線と都営大江戸線の乗り換えには利用できます。
駅間の移動は外を歩くので、雨の日は少し不便に感じるかもしれません。
千駄ケ谷駅と国立競技場駅
次は2020年の東京オリンピックでも混雑が予想されるJR中央・総武線各駅停車「千駄ケ谷駅(せんだがや)」と都営大江戸線「国立競技場駅」です。
どちらも国立競技場や神宮外苑周辺へアクセスに利用される駅です。 また近年、千駄ケ谷と北参道を結ぶエリアは「ダガヤサンドウ」とも呼ばれ、おしゃれなお店が集まり注目されています。
いったん外を歩くかたちで乗り換えとなりますが、すぐ近くにあることを覚えておくと、なにかのときに使えるかもしれません。
たんにjR中央・総武線各駅停車と都営大江戸線を乗り換えるだけなら、JRでも都営地下鉄でも隣の「代々木駅」が便利です。 また両路線は、新宿駅や東中野駅、飯田橋駅も乗り換え駅となっています。
東京駅(JR京葉線)と有楽町駅
JR京葉線の「東京駅」ホームは、他の路線とはかなり離れており、乗り換えには10分以上かかります。
地下道を歩くの位置は分かりづらい京葉線ホームですが、実は有楽町駅の近くに位置しています。
そこでJRでは、山手線内回り(東京・上野方面)や京浜東北線の北行き(赤羽・大宮方面)を利用する場合は、有楽町駅の改札からJR京葉線の東京駅まで乗り継ぎ扱いにしています。
ちなみに東京メトロ有楽町線の「有楽町駅」から乗り換える場合も、東京駅の「京葉地下丸の内口改札」は比較的近くにありますが、もし東京ディズニーリゾートの舞浜駅や新木場駅、葛西臨海公園駅などJR京葉線方面へアクセスするなら、有楽町線で終点の新木場駅で乗り換えるほうが便利です。
地下鉄は名前の違う乗り換え駅が多数!
東京メトロや都営地下鉄の路線では、都心で数多くの乗り換え駅があります。
違う名前の駅でも、すぐ近くにある場合は地下道でつながっていることが多く、乗り換え駅として利用できます。
- 有楽町駅と日比谷駅
- 赤坂見附駅と永田町駅
- 国会議事堂前駅と溜池山王駅
- 小川町駅と淡路町駅と新御茶ノ水駅
- 東日本橋駅と馬喰横山駅
都内には他にも乗り換えができる駅が多数あります。 路線検索や地図アプリの経路案内で出てくる場合もありますが、候補としては出てこない組み合わせもあります。
機会があればいつもの違う駅で乗り換えてみて、ふだんの経路と比較してみるのもオススメです。